フラパの本棚

【書評】「書くのがしんどい」すべてのひとへ

 

突然ですがあなたは、

「書く」に対して苦手意識を持っていませんか?

 

「いざ書こうと思うと書きたいことがまとまらなくて結局なにが言いたいのか分かんなくなるんだよね…」

もしくは

「一応、書けることは書けるけど、なんか言いたいことがバシッとうまく書けないっていうか、なんか自分の文章がつまんなく感じるんだよな…」

と悩んでいませんか?

 

…正直にいいます。

実はわたし、毎日のように「書くってしんどいな…」と思っています…

25歳でライターとして独立したわけですが、それでもやっぱり書くってしんどいわけですよ。

 

そこで、そんなわたしが思わず手にとったこの「書くのがしんどい」

著者は株式会社WORDSの代表取締役の竹村俊助さん

・「メモの魔力」(前田裕二)「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」(水野学)など数々の名著の編集・執筆を担当

・担当作は累計100万部の超ヒットメーカー

・noteに投稿した「WORDSの文章教室」は累計150万PV超

・経営者の発信サポートをする顧問編集者

株式会社WORDSは「ことばで、つたえる」をミッションとしていて、経営者の発信を代行・サポートする事業や、編集・ライティング事業をしている企業。

著者の竹村さんはベテラン編集者さんで、SNS時代の「伝わる文章」の探求をしておられ、まじで分かりやすい文章で度肝を抜かれます…

そんなわたしが個人的にこの本を超!おすすめしたいのは、

・「書く」を仕事にしているひと

・もっともっと魅力的な文章が書けるようになりたいひと

・これから「書く」を仕事にしていきたいひと

です。

 

つまりは、初心者ライター、もしくはライターとして独立したいと思っている人です。

当然、わたしたちは生きている中、生活している中、仕事をしている中で「書く」というのは日常的にやっているので、だれが読んでも絶対ためになります。

 

でもわたしはやっぱり、文章を書いてご飯を食べている人、食べていきたい人にこそ読んで欲しいのです。

 

この本を読んでわかることは、5つのしんどさの原因と対処法です。

5つのしんどさとは、

1.書くことがなくてしんどい

2.伝わらなくてしんどい

3.読まれなくてしんどい

4.つまらなくてしんどい

5.続かなくてしんどい

です。

 

この5つのしんどさの原因をひとつひとつ丁寧につぶしていってくれます。

 

ライターとして独立しているわたしは、「書く」を仕事にしていながら、「書くのがしんどい」と思ってしまう。

そんなわたしが「これはすごいぞ!!書くのが楽しくなる予感しかしない!」と学びになったポイントについて紹介していきます…!

カガネサトミ
カガネサトミ
ではいきましょう!!

「書くのがしんどい」とは

この本は前述したとおり、さまざまある書くのがしんどい原因を大きく5つに分けて、解決策を示してくれる本になっています。

 

「書く」という言葉を細分化していくと、実はかなり多くの工程が潜んでいます。

著者の竹村さんもおっしゃるように、「書く」という一語に集約されるけど、実は「書く」ってなにもパソコンに向かってポチポチと文字を打っているときだけを指すわけじゃないってことです。

 

つまり、

「書くのがしんどい」っていう言葉の意味は結構複雑で、「書く」ことのどの段階が苦しいのかは人によって違う、ということです。

書くことがなくてしんどい

そもそも、ライターやブロガーが「よっしゃ書くぞ」となったときに、「自分のこと」を書こうとする人が多いですよね。

なにも”自分”から生み出す必要はないってことです。

こんなふうに人から聞いた話や、面白いなと思ったことを書けばいいのです。

そもそも「書く」というのは「伝える」ための手段でしかない、ということが書かれています。

 

「伝える」ために「書く」

だから、伝えたいことをどうやって生み出していくかについて書かれているチャプターになっています。

たとえば、

「書けない」という人は、「作家マインド」ではなく「編集者マインド」に切り替えることをオススメします。

作家は訴えたいことが自分の中にないとうまくいかないかもしれませんが、編集者は「誰かに伝えたい」という思いさえあればいいのです。

や、

ネガティブな感情をポジティブに変換してネタにすればいいのです。

実はネガティブから始まるコンテンツは、いいコンテンツになる可能性が高いです。

など。

書きたいことを書く、というよりは伝えたいから書く、というようにすればおのずと「書くことがなくてしんどい」を抜け出せるというわけです。

伝わらなくてしんどい

わたしが竹村さんのnoteを拝見したときに、いちばんグッときて今でも心に残っている文章があります。

それは、「わかりやすい文章」についての定義でした。

 

「読む速度と理解する速度が一致する文章」

 

文章は、分かりやすくないと人に伝わりません。

 

こんな経験ありませんか?

・読んでも読んでも分かんなくて、文章をただ目で追っているだけになってしまう

・数回読み返してようやっと理解する

わたしは「難しそうだな…」と思うと、読む気が失せます。

あとは、読んでいるはずなのに全然頭に入ってこなくて、無駄に何回も読み返しちゃう…とか。

竹村さんの文章は、まさにわかりやすい文章で、何度も読み返す必要がないんです。

なぜなら、読みながら同じスピードで理解が追いつくから。

 

このチャプターでは、伝わる文章を書けるように具体的な方法を書いてくださっています。

たとえば、

・一文をなるべく短くする

・イメージしづらい「熟語」を減らす

・説明しなくていいものを削る

他にも、分かりやすく伝わりやすい文章にする方法が何個も記載されています。

読まれなくてしんどい

ここでは、書いたとしても読まれなかったら意味がないので、文章をたくさんの人に届ける方法が書いてあります。

まず、これは私もWebで文章を書いていて思うことですが、まず「読まれない」と思って書くことが大事です。

Webでは特にですが、無料で調べたいことを調べられる時代、情報過多の時代、時間の使い方が多様化している時代に、大切な時間を使ってわざわざ「この文章を読むメリット」がないと読みません。

 

だからそもそも読まれないことは当たり前で、じゃあどうしたら多くの人に届けることができるのか、を具体的に書いてくださっています。

 

心に響いたのは、

「自分が読者だった場合、それを本当に読みたいか?」をつねに考えること。

「誰かが読むだろう」という気持ちで書かれた文章は「誰にも読まれない」危険性が高い。

「相手を思う気持ち」がいい文章を生む。

ターゲットをしっかり絞ったり、そもそも「何を書くか」のテーマの部分の選び方だったりを具体的に教えて下さっています。

つまらなくてしんどい

わたしは、基本的な文章の書き方はなんとなく分かるんだけど、納得のいくような”おもしろい”文章が書けなくて悩んでいました。

誰かの心にグッとくるような、影響を与えるような文章に憧れていました。

「どうしたら素敵な文章が書けるんだろう」

そんな悩みがある方にぴったりなチャプターになっています。

・「共感」を入り口にする

・読み手の「ツッコミ」を先回りする

・「言い切る」ことがおもしろさになる

・「たとえ」の達人になる

など面白い文章の要素がちりばめられています。

私も「この文章めっちゃいいな」と思った文章の中に、これらの要素が入っていたな…と思い当たる節がたくさんありました。

引き込まれる文章のエッセンスがぎゅうっと詰まっているチャプターです。

続かなくてしんどい

ここでは、書くことを「習慣」にする方法が書かれています。

 

書籍の中でも、noteの中でも印象に残っている文章があります。

それは、

長文という「フルマラソン」をするなら、まずツイートという「散歩」から。

普段から短い距離すら走っていない人が、突然フルマラソンは走れませんよねという話で、文章でも同じことが言えますよねとおっしゃっています。

「書くことを続けるためにTwitterはかなり有効ですよね」ということをおっしゃっています。

自分の文章を読んだ時にどんな反応があるかを知ることができたり、発信する勇気が手に入ったり。

Twitterの活用方法をメインに書かれているチャプターです。

「書く」に携わるすべての人へ

「書くのがしんどい」と思ってしまう原因に対しての対処法や考え方を具体的に学べる本になっています。

そして個人的にこの書籍では、竹村さんの例えばなしの秀逸さも見どころのひとつ。

本当にほんとうに分かりやすい!!!

カガネサトミ
カガネサトミ
比喩力パネェ。(語彙力皆無)

文章でもしゃべりでも、たとえ話が上手い人を本当に尊敬します。

分かりにくいこともイメージしやすくなるので、理解が圧倒的に深まりやすい。

竹村さんのたとえ話は必見ですよ…!

ほかにも、実は各チャプターの最後にコラムも掲載されています。

これがまためちゃくちゃためになります。

編集者さんならではの生の意見や考え方便利グッズなどが載っているのであますことなく楽しめます…!

 

「書く」ことができるようになると、人生が変わるとおっしゃられています。

「は?大げさじゃね?」と思われると思います。

でも、誰もがまあまあやれることだからこそ、誰も意識してうまくなろうとしないんです。

「書く」がしんどくなくなると、他の人にちょこっと差をつけることができます。

顔を突き合わせることが少なくなったこんな時代だからこそ、テキストコミュニケーションは大事。

 

仕事で「書く」をやっている人にも、新しい発見がたくさんある本ですので、ぜひ読んでみて下さい。

いつもそばに置いておきたい本になりました。