フリーランスでWebライターをしているカガネサトミです。
文章を書いてご飯を食べている、と久々に会った友人に報告をすると、
「えーー!すごい!わたしには文章のセンスとかないから本当に尊敬する…」
と言われます。
いや、普通に嬉しいですよ?
嬉しいんだけど、「ちがぁあぁあああああう!!!!」と言いたくなるのです。
個人事業主としてライターをやっていると友人に話すと、必ずと言っていいほど言われるのがこの言葉。
『私には文章のセンスないから
本当に尊敬する。』いやいやちょっと待て🥺
センスは”努力”によって積み上げられるもの。
生まれながらにして持ってるものじゃないんやでって思うのよ。— さっちゃん|Webライター (@3103_satomi_06) August 24, 2020
なんか知らんけど、”文章力=センス”みたいな概念がありませんか?
わたしも最初はそう思ってたんです。
でも、この仕事をするようになってから気づいてしまいました。
・・・文章力は努力して鍛えるものだと!!
そんなわたしがおすすめする文章力を爆上げする本を基礎編と応用編に分けて5つ紹介していきます!
これを読んで実践したら普通に文章でご飯食べていけます!
もくじ
基本的な文章の書き方がわかる本
ここでは、文章の基礎力をあげる本を紹介します…!
新しい文章力の教室

【本の特徴】
・書く前の準備が大事!「書けない…」に対する苦手意識を克服するポイントがわかる
・「伝わる」「読んでもらう」ための超具体的な文章の書き方を解説
著者は株式会社ナターシャの取締役であり、コミックナタリー初代編集長の唐木 元さん。
ポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」では毎月3,000本以上の記事を配信するそう。
これは驚異の数字…!!!
そして、ナタリーで記事をかく社員たちの多くが「カルチャーへののめり込み具合は一流だけど文章は素人」の状態からはじまるそう。
社内で「唐木ゼミ」と呼ばれる新入社員向けのトレーニングがあり、そこで培ってきたメソッドが本書に詰められています。
たとえば、「読点で区切るのが大事」ということ解説したチャプターでの比較文章。
✕:記者会見である重大な発表が行われる予定だ。
〇:記者会見で、ある重大な発表が行われる予定だ。
実際に良い文章とダメな文章を両方見せてくれながら、ひとつひとつ丁寧に解説してくれるので、めちゃくちゃ分かりやすく、すぐさま実践できる内容になってます!
書くのがしんどい
【本の特徴】
・書くのがしんどい原因を5つに分けて解決策を提示してくれる
・読みやすく、わかりやすい文章であるということが本文からビシバシ伝わってくる
著者は株式会社WORDS代表取締役の竹村 俊助さん(@tshun423)
noteで「WORDSの文章教室」というマガジンを書かれています。
書くのがしんどいは、このマガジンの集大成。
なんとこのマガジン!無料で読めます。文章うまくなりたい!って人は絶対読むべし。
(このクオリティが無料はほんとヤバい。)
竹村さんは、「分かりやすい文章とは、読む速度と理解する速度が一致する文章」とおっしゃっています。
わたしその定義にめっちゃ共感したんですよね…!!
読みやすい文章ってなんだろうって考えたけど、読み手が「読む速度」と「理解する速度」が一致するものじゃないかと思う。理解が追いつかないと何度も読まないといけないし、わかりきったことをくどくどと書かれるとイライラしてしまう。読みながらスーッと脳に染み込んでいくような文章は読みやすい。
— 竹村俊助/編集者 (@tshun423) March 23, 2019
「書く」という言葉の中にも、いろんな工程があるんです。
たとえば、構成を練る、リサーチをする、取材をする、これらも全部「書く」ために必要なこと。その「書く」について細分化してしんどい理由と解決策をとても分かりやすく示してくれる本になっています。
個人的に、本書の中での竹村さんの「たとえ話」の秀逸さにぜひ注目してほしいです!
伝わる文章をかく方は、みなさん例える力がすごいです。
何かを手に入れたいのであれば「◯◯が欲しいです」と言うか、手に入れるための具体的な動きをしないといけない。誰かが与えてくれるわけじゃない。動いてもないのに「手に入らない!」って文句言ってる人は、レストランで注文もせずに「なんでハンバーグが出てこないんだ!」って怒ってるようなもの。
— 竹村俊助/編集者 (@tshun423) September 22, 2019
↓書くのがしんどいの詳しい内容はこちらの記事も参考にしてみてくださいネ!
【上級編】文章力向上本
ここでは、すこし上級編の文章力向上本のおすすめを紹介しますね!!
バズる文章教室

【本の特徴】
・「バズる」つかみ、文体、組み立て、言葉選びでチャプターを4つに分けて解説
・読んでて楽しい文章の法則を言語化
著者は書評ライターの三宅 香帆さん(@m3_myk)
卓越した選書センス&書評によって、SNSで話題になった(バズった)かた…!
本書は、たくさんの小説家さんやエッセイストさんのそれぞれの文体の”良さ”をわかりやすく言語化してくれています。
”なぜ”、この文章が愛される、いいね!がつく文章なのかを解説してくれるので、自分が文章をかくときにめちゃくちゃ参考になります!
なんとなく「この文章好きだなぁ」って思うことはあるんだけど、論理的にその”好き”を解明してくださっているので、読み物として面白いのはもちろん、実用的なんですよね。
マンネリ化した自分の文章に革命を起こしてくれる一冊。
沈黙のWebライティングーWebマーケッター ボーンの激闘ー

【本の特徴】
・読み物として面白く、さくさく読めちゃう構成
・SEOのためのWebライティング教本
著者は株式会社ウェブライダー代表の松尾茂起さん(@seokyoto)
Web上で文章を書く人は一度は目にしたことがあるであろう沈黙のWebシリーズ。
「成果が上がる」文章の書き方がわかります。
最初に手に取ったときには、本の分厚さに圧倒され、「え…こんな量読めるわけない…なんでこんな本みんなおすすめするの…?!」と不思議でした。(正直すぎか)
でも、本をパラパラとめくってみると人気の理由が分かったんです。
ストーリー調で、しかも会話でどんどん進んでいくから超読みやすい…!
SEOのためのWebライティングを学びたい人に向けて全力でおすすめする一冊。
人を操る禁断の文章力
【本の特徴】
・心理学をつかった文章術
・人に行動を起こさせるための文章術
著者はメンタリズムでおなじみのメンタリストDaiGoさん(@Mentalist_DaiGo)
タイトルがかなり強烈。
さらに文章のしょっぱなからグッと心を掴まれます。

Webライターには、読者さんの心に入り込んで行動を起こしてもらう文章をかくスキルが必要です。
本書を読むと、読み手の想像力を刺激して、感情を揺さぶり、行動を誘導する文章術がわかります。
綺麗な文章、かっこいい文章とはまったく違う、相手を思うがままに行動させるための文章が書きたい人にだけおすすめします…!
ちょっと怖く聞こえるかもしれませんが、文章を書くいちばん根源にある目的は「相手に行動をしてもらう」ことだと私は考えているので、めっちゃくちゃ勉強になりました!
文章が持つ巨大なパワーをとことん思い知りたい人におすすめの一冊。
Webライターとしてやっていきたいならとにかく”書く”べし
もう本当にこのまんまなんですが、おすすめ本を読んで満足してちゃあかんのです。
どんなに良い文章に触れても、
どんなにいいノウハウを学んでも、
自分の言葉で書かないとまったく意味ありません。
せっかく美味しい果物を収穫したのに、そのまま川に流してやるようなものです。
本を読んで学びつつ、しっかりと自分の文章を刻んでいきましょ!!
ではまた。